![日本とドイツのプレミアムSUV、最強[写真出典=レクサス、ベンツ/編集=チェ·ギソン、メギョンドットコム記者]](https://wimg.mk.co.kr/news/cms/202503/26/news-p.v1.20250325.1ba2bf6be500446ea3366de097478689_P1.jpg)
「この車を買ったら水を飲まない」
ヨットに乗った気分だ。 鮭のように流れる水路を逆に遡る。 浅い水でもない。 水深は50~60センチ程度だ。 70センチまでは水を飲む心配がない。
石、砂利、砂などが見えないため、さらに危険な川底をつかむように滑らず、急がずに水路を遡る。
動く時、車体にぶつかる水の音が大きく聞こえる。 恐怖心を刺激する音だが、信頼できる車の中にあるので怖くない。
どんな逆境にあっても揺るがない強い男になったような満足感が全身に満ち潮のように押し寄せてくる
驚くべきことは、正統派オフローダーではなく、バッテリーを装着したハイブリッドSUVという事実だ。
ステアリングホイールはオフローダーに装着されたものとは異なり、セダンに付いているように快適で軽く動く。 タイヤもオフローダー専用ではなく、さらに驚くべきだ。
ジープ(Jeep)ラングラー、ランドローバーディフェンダー、ベンツGクラスのように正統オフローダーに乗って「渡江」したなら楽しいが、驚かない。 正統派オフローダーでないため、さらに刺激的だった。 それにとても楽だった。

トヨタのプレミアムブランドであるレクサスは20日、江原道麟蹄に設けられた「LXオフロードパーク」でLX700hメディア試乗会を開いた。
LXは「静粛性の代名詞」レクサスが披露した最初のSUVで、1996年に米国で発売された。
「どの道でも快適で高級に(Effortless and Refined on Any Road)」というコンセプトにふさわしく、オンロードはもちろんオフロードでもレクサスらしい高級感を提供する。
現在、世界50カ国以上で販売されているが、国内での発売は29年ぶりに実現した。 2010年代以降、SUVが主流になり、国内での発売要求も相次いでいるが、海外での人気が高い上、価格も高く、引き続き見送られた。
![レクサスLX700h [写真撮影=チェ·ギソン メギョンドットコム記者]](https://wimg.mk.co.kr/news/cms/202503/26/news-p.v1.20250325.bd57f54263984d6485f9f299d2e2e347_P1.jpg)
国内には2021年に披露した第4世代モデルが販売される。 価格(付加価値税3.5%含む)はオフロードに特化した5人乗りオーバートレールが1億6587万ウォン、ファミリーカー性向の7人乗りラグジュアリーが1億6797万ウォン、4人乗りVIPが1億9457万ウォンだ。
第4世代モデルは、従来のLXの信頼性、耐久性、オフロード走行性能を継承しながらも、新たに開発された並列ハイブリッドシステムと改良されたGA-Fプラットフォームを導入し、さらに精巧なレクサスドライビングシグネチャーを実現した。
今回のイベントのために訪韓したレクサスアシスタント首席エンジニアの権田達也(Gonda Tatsuya)氏は、従来のオフローダー·SUVとの違いについて、「LXは『世界のどの道でも快適で品格のあるように』という哲学を実現した車両」とし、「堅固なオフロード性能とラグジュアリーな走行経験をすべて提供する」と述べた。

レクサスは、LX 700hの性能を誇るため、イベント会場に10コースを設けた。 小型傾斜路、水中渡河、岩、丸太、斜面傾斜路、上り坂·下り坂、水溜り、泥、回転交差点の細道だ。
オフロード初心者をベテランにしてくれる核心システムは、自動、土、砂、泥、雪道、岩の6つのモードで構成されたマルチトレインセレクトだ。
オフロード走行時、車の前·側·後面の計4つのカメラを使用して周辺の路面状況を12.3インチディスプレイを通じて見せるマルチテレインモニターもオフロードに対する恐怖をなくしてくれる。
状況によってトランスファーケースのギアを低段と高段に変更できるトランスファーレンジャーセレクト、深い水たまりや大きな岩のために片方の車輪が空回りする時に有用なセンターディファレンシャルロックもLX700hをオフロード強者にしてくれる。
![レクサス LX 700h オフロード走行 [写真撮影=チェ·ギソン メギョンドットコム記者]](https://wimg.mk.co.kr/news/cms/202503/26/news-p.v1.20250325.84b81d27b7f7460fa26d4238fa9f7710_P1.jpg)
実際、コースだけを考えると、一般的なオフローダーイベントでも経験できるレベルだ。
しかし、車の室内で感じられる安定感と快適さは次元が違った。 でこぼこのコースで左右の揺れが大きいオフローダーとは違い、LX700h相対的に揺れが少なく快適だった。
傾斜度が30度近くになる斜面傾斜路でも車体は転覆せず、安定感を持って走行した。
初心者もベテランにしてくれるオフロード特化システムと、どんな道でも快適で品位を失わないLX 700hの長所が調和した結果だ。
一般的なオフローダーが岩や泥を思いっきり踏んで通り過ぎるならば、LX700hは安らかさと品位のために「共生」を図った。 障害物を抱え込んだり、障害物に密着して衝撃を相殺した。
その結果、岩は障害物ではなく踏み石になった。 泥は車体を美しく飾るファッションアイテムであり、オフロードの楽しさを増す甘草に変身した。
![レクサス LX 700h クロール機能体験シーン [写真撮影=チェ·ギソン メギョンドットコム 記者]](https://wimg.mk.co.kr/news/cms/202503/26/news-p.v1.20250325.31a15562bee5445e8a2f6a1699f5c208_P1.jpg)
圧巻はクロール(CRAWL)だ。 一般的なオフロードイベントの白眉である水中渡河がスリルを与えたとすれば、クロールは初めての経験の感動をプレゼントした。
大きさも形もまちまちの岩石がでこぼこに並んでいるコースで、クロール操作ボタンを押した。 ペダルを踏む必要はなく、ステアリングだけすれば、着実に岩を乗り越えながら徐行で通過する。
「定速走行」クルーズコントロールのオフロードバージョンであるわけだ。 「這って行く」という意味を持つクロールという名称を使った理由だ。
回転区間で使ったターンアシスト機能も欲しかった。 後輪をロックして回転半径を小さくする。 オフロードはもちろん、狭い駐車場でも有用な機能である。
![レクサス LX 700h インテリア [写真提供=レクサス]](https://wimg.mk.co.kr/news/cms/202503/26/news-p.v1.20250325.bfa438543a4c492bac4da4ff68d00402_P1.jpg)
LX700hに乗った後、頭に浮かんだ本がある。 「菊と刀」だ。 米国の文化人類学者ルース·ベネディクトが書いた日本文化研究書だ。
李御寧(イ·オリョン)教授の「縮小志向の日本人」とともに、日本文化を理解する時、一番先に読まなければならない本だ。
菊と刀は日本文化(または日本人)が持つ二つの特徴を代表する象徴だ。 解釈によっても変わることもあるが、一般的に菊は平和、芸術、美学、礼儀を意味し、刀は戦争、冷静、攻撃性、断固とした責任などを意味する。
「心の平和(Inner Peace)」のために相手に配慮して「茶道」を楽しみながらも、刃がぴったり立っている暴力的な刀を崇める。
「刀」が支配した戦国時代を経て、生存のために本音(本音)と表の表情(伊達前)も変わった。

LX700hにも菊と刀のように2つの極端が共存する。 強靭さと安らかさ、カリスマと優しさだ。 表が刀なら、中は菊だ。 表裏不動(表裏不同)、外剛内柔(外剛内柔)だ。
実際、荒々しく野性的なオフローダーと快適で品格のあるSUVという二つの極端の共存は容易ではない。 生半可な共存はどっちつかずで、完全に滅びる近道になるからだ。
両劇団それぞれに対する技術力、組み合わせる能力、滅びかねないという恐怖を克服できる自信まで備えなければならない。
共存に成功すれば皆が欲しがる存在になる。 表と裏が同じでなければならないという表裏一体と言行一致という価値観が重視される文化圏で「表裏不同」と二律背反は「反転カタルシス」をプレゼントする。

ただ、問題がある。 二つの極端の共存は価格上昇につながる。 平凡な会社員の立場では見ない方がむしろ気楽だ。 持てない存在を渇望する時、苦痛はさらに大きくなるためだ。
韓国車ブランドにも正統オフローダーとSUVの絶妙な組み合わせは解決できなかった宿題だ。
セダンとSUV分野でグローバルトップレベルの技術力が認められているが、絶妙な組み合わせのための二つの必要条件の一つである正統オフローダー分野では例外であるからだ。