
国立劇団が披露する今年初の演劇「マンソン」(演出シム·ジェチャン)は海と対抗する漁師の決起と悲劇を描く。 主人公のコムチ(金ミョンス)は、ヘミングウェイの小説「老人と海」のサンティアゴ老人のように一生海で暮らし、漁を天職と考える人物だ。 南海七山の海に類例のない多くの部署(ボグチ)の群れが現れ、コムチは溜まった借金を返済し、それらしい船一隻を用意するために野心的に出港する。
結局、海に敗北するが、尊厳を失っていないサンティアゴの老人とは違って、コムチは悲惨な状況に陥る。 成人した息子のトサム(ファン·ギュファン)、コミョン娘のスドリ(カン·ユンミンジ)の恋人のヨンチョル(ソン·グンチャン)が海に水葬され、妻の亀浦(クポ)宅(チョン·ギョンスン)は狂ってしまう。 貧しさのため、酒幕の主人であるボムセ(朴サンジョン)にからかわれたスルギは、最後の自尊心を守るために、亀浦(クポ)宅は乳飲み子の息子だけは漁師に育てないために、それぞれ極端な措置を取る。
「マンソン」の人物が尊厳性を失うのは海ではなく人間に迫害を受けるためだ。 船主のイム·ジェスン(キム·ジェゴン)は、部署の群れが出没した時期に船を貸さず、コムチの血を乾かし、ボムセは兄と恋人を失ったスリョイにさらに露骨に魔手を伸ばす。
海を背景にする「満船」では最も極端な瞬間に水が登場する。 ボムセは舞台左側の隅に用意された海水に落ちて、そろそろ彼に懲らしめられ、すべての悲劇を体験したコムチと亀浦宅が茫然自失している時は雷·稲妻が鳴きながら大雨が降る。 30日までソウル中区明洞(チュング·ミョンドン)の芸術劇場。
[キム·ヒョンジュ記者]