
教科書の共同著者である三槐高校のオ·イルファン教師は最近、毎日経済とインタビューし、「最初は『企業家精神は教科書で学べるのか』という疑わしい視線が多かった」と話した。
彼は「しかし学生たちが授業ごとにプロジェクトを進行しながら講義式授業の限界を越えることができると自信を持っている」と強調した。
教科は他科目の教科書では見られない事例と実習中心で構成された。 「企業家精神」が何かを定義し、これを実生活の問題解決に適用する方法が主に盛り込まれた。
ファッション知識が全くない平凡な営業社員だったセラ·ブレイクリーが「足のないストッキング」を作って世界的な下着ブランド「スパンズ(SPANX)」を立てた事例が代表的だ。 バス到着アプリがなかった時代、高校生が作った市内バス利用者必須アプリである「ソウルバス」で話題を集めたプログラマーユ·ジュワン氏の事例も含まれた。
学生たちは教科書を通じて、生活の中のアイデアを事業アイテムにしていくアイデア創出技法、試作品製作と評価方法など、実際の創業段階で必要な具体的な実行方案を学ぶ。
このように「青少年企業家精神」は概念を理解したり暗記する方式で学習してきた他の教科とは違う。
オ教師は「創業教育の目的が幼い学生たちが直ちに創業できるよう準備させることではない」として「企業家精神を持つようになった学生たちは進路決定時に既存職業の中だけで選択する代わりに、創業を通じて自分の人生を主導的に決めることができるだろう」と強調した。
オ教師は「授業で創業成功事例だけを扱ってはいない」と話した。 彼は「学生たちが成功事例だけを接しながら漠然と『創業すれば大金を稼ぐだろう』と考えたりもするが、実際の創業過程を知ることになればむしろ簡単に始めるのは難しいかもしれない」と説明した。
オ教師は「企業家精神の本質は問題を発見し解決していこうとする精神」とし「教科書を通じて仮想創業を経験する時、学生たちが失敗してもあきらめない根気と挑戦精神を育てるようにすることを目標にしている」と強調した。
オ教師は「教科書に登場したスパンス創業者ブレイクリーは本人の成功秘訣を『父親が幼い頃から投げかけた質問』と話す」として「父親がいつも『今日はどんな失敗をしたのか』と尋ね、失敗した話に『何もしなかったことよりはるかによくやった』と誉めてくれたことが挑戦精神の土台になったという意味」と説明した。
一方、中小ベンチャー企業部は米国·ヨーロッパとは異なり、韓国には青少年に企業家精神を育てることができる正規教科目がないという点に着眼し教科書を開発した。 中小ベンチャー企業部は次の学期からビジネススクール高等学校などに教科書を配布し、教師職務研修や市道教育庁案内を通じて「青少年企業家精神」教科書を広く知らせる計画だ。
[イ·ユジン記者]